ukiyojingu 作品集
『思考実装』
(2022年、デジタルリリース)
- 私たちの言語はそれを解釈するにあたり、わずかに時間を消費する。その瞬間にこそ、私たちの非言語的領域を実装する可能性があるのではないだろうか。
- 音楽を楽しく正しく聞くことに慣れている私たちにとって、不愉快で非合理なものこそが必要だ。そうして私は、この雑音の反復さえ、意味があるのだと言ってしまう。
- 私は既にあったものを切り貼りしながらこの不完全を作り、そこに自ら手首を切り落とす。私の手から流れる血液の鮮やかさは、画面の向こうにいる貴方にどう伝わるのだろうか。
- 切断し再構築された私の言葉は、まるで痙攣するように反復を重ねている。この痙攣を美学だと主張することだけが、震えている私の身体に存在意義を与えてくれるのだ。
- 私たちの言葉はいつしか限界を迎える。それを受けいれてもなお、浮動小数点に重なる呼吸がいつか痙攣を終わらせ、流れる血液に固有名詞を授けてくれるとなぜ信じられるのか。
- 価値と承認に汚染された我々は、いつしか捧げた半分の身体に支配権を奪われていた。だからこそ、私は私の正気を取り戻すため、血の滲んだこの映像を電波に流す必要がある。
- 徐々に思考を深く実装させていく私たちは、避けられない乖離を繰り返している。崇高を目指していく精神と相対しながら、私たちの身体は徐々に解/体/さ/れ/て/い/く。
- 無色で透明な私たちは互いに融合しながらも、他方で消えない血液と己の半身を希求する。 だからこそ、私は互いを解体させられるほどの、血液たちの接触と消失を望んでいる。
- この手。この指。この爪。この皮膚。この身体。この弦。この電波。この通信。この線。この音。この画面。この合成音声音楽。この映像。この日々。この生活。私のすべて。
- 切り落とされた半身と血液を抱えて生きる私は、その関係に意味を求め続けている。それゆえに、意味もなく他人として現れ、意味もなく電波上ですれ違う貴方のことが必要なのだ。
ukiyojingu作品集
『言語交錯』
(2021年、デジタルリリース)
- 言葉を扱う覚悟はあるか?
- 微細は失われたのか?
- 私たちは何者だろうか?
- 表記と意味は一致しうるか?
- 感情の表出に意味はあるのか?
- 都市の呼吸を知っているか?
- 崇高は盗作されるのか?
- _____________?
- 遺しておくべき意志はあるか?
- それでも、溢れ出るのは感情だけだった。
ukiyojingu 作品集
「arts and figure」
(2018年、デジタルリリース)
- archetecture
- upstair
- humanity
- media
- queue
- debris
- terminal
ukiyojingu 作品集
「current issue」
(2017年、デジタルリリース)
- fraction
- current
- city
- bit
- enlightment
- system
- word
ukiyojingu参加作品
『相互干渉 0.8』
(2022年、デジタルリリース)
shiranami、ukiyojinguの共同制作
- 模造
- 透明な日々
- ハイカラグレイ
- 約束の日まで
ukiyojingu参加作品
『不愉快すぎる音階、不愉快すぎるメロディ、音も最悪コンピ』No.4
(2020年、デジタルリリース)
- かば – 鳥をアレしたやつ
- こういち – アンデッド
- ねつかやくどさいだ – ポスタリゼイション
- ukiyojingu – 言葉を扱う覚悟はあるか?
- 鈴木明日歌 – intercom
- しとお – そこに私はいない
- 小金井ささら – 千代に八千代に時代が追い付け
- おかいものP – Twinkle, twinkle, little star 〜Virgin beat〜
- マグロジュース – そてつベイベー
- 油屋大繁盛。 – シアノシアタア
- gar0n – Animus
- 時流 絆 – 朱ノ夢
- 23次元P – PAIN 02:54